We're Sun Born

ミリオンライブやアニメ、気になることを気の向くままに。

「あたし行かなくちゃ」

 

 病気療養中であった声優の松来未祐さんが27日に亡くなられました。

 38歳という若さで人生の幕をおろすこととなった松来さんは、生前「行き遅れネタ」で度々話題になっていましたが、さすがにこの世を去るには早すぎます……。以前、松来さんが声優活動を休止して療養するというニュースを読んだとき、今度松来さんの名前がニュースに載る際はご結婚の知らせであってほしい――アンナ先輩の狂った演技を楽しみながら、そう祈りました。

 

 作品を振り返ってみると松来さんの声質は本当にブレがなくて、もちろんデビュー当時から演技の質は向上していますが、いつまで経っても可愛らしい「まつらいさん」であり「みゆみゆ」でした。か細い声音に少し儚さを漂わせながらも、ときには威勢の良い広島弁での演技も魅せてくれます。素晴らしい役者さんです。

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 私は「蒼穹のファフナー」が大好きで、今秋放送中の「蒼穹のファフナー EXODUS」も毎週楽しみに――内容が内容なので心は晴れやかになりませんが――視聴しています。

 希望のために多くの犠牲を払いながら、それでもがむしゃらに前へと進んでいく人類。登場人物は主要キャラだからという理由では生き残りません。多くの戦いのなかで、多くの命が消えていきます。

 

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 羽佐間翔子。

 松来未祐さんが演じた彼女もまた、竜宮島を守るため敵を巻き込んで自爆という悲しい命の選択をします。蒼穹のファフナーは少年少女を中心に描いた群集劇であり、ひとりひとりの描写が細かいのが特徴です。そのため死に至る経緯、そして死んだ後、生前残した痕跡が物語の端々で出てきます。死ぬことで「終わり」ということはなく、退場したキャラクターの命は物語に根付き、ときには思い出したように花を咲かせることもあります。生と死を交えながら描かれるこの作品を観ていると自然と「死」について考えてしまいます。

 毎週ファフナーを観てそんな大層な思考を巡らせているところに、松来さんの訃報が飛び込んできました。頭のなかでangelaさんの「Separation」が再生されるのは当然のことでした。

「あたし行かなくちゃ」 時は止まるはずもなく

 願いは風に消されて 喉は乾いてる

 

 

 改めて、松来未祐さんのご冥福をお祈り申し上げます。